他人と比べ続ける人生はしんどい。
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あれは、確か幼稚園の年中さんの頃。ㅤㅤ
初恋だったヒトシくんから
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「サイちゃんは顔にホクロがあるから、マキちゃんの方が好き」
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などと他の女の子と比較されて
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否定されたとショックを受けて以来、
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ずっと、他人と自分の容姿を
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比べてきた気がする。
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でも、ある日、
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「私、自分の価値を
人に決めてもらってたんだ!」
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とハッとした。
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私は「かわいいかどうか」
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だけじゃなくて
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「価値があるかどうか」
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「必要か不必要か」
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「有能か無能か」
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「人に好かれるかどうか」
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「役に立つか立たないか」
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「生きるべきか死ぬべきか」
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みたいなことも全部、
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自分の存在価値を、丸ごと
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他人の判断に委ねていたのだ。
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それはまるで、
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自分の値段がわからなくて
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「あなたが自由に値段をつけていいですよ?」
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全ての主導権が相手にあるかのような
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まな板の鯉のような心細い気分・・・。
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だから他人が私を
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必要としてくれない限り
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自分を価値あるものだと
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認められなくて、苦しかった。
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誰も買ってくれないから、
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自分からどんどん値段を下げてしまったが
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それがまた良くなかった。
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「私、おいしくないけどいいですか?」
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「私、ダメだけど本当に買いますか?」
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とポップに書いてある商品を
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誰も手に取ってくれるわけがなかった。
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何が言いたいかっていうと
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「自分の人生は自分のものだから
自分の価値は自分で認めていいんです!」
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「他人と比べて自分の値段を
決めなくていいんです!」
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ヒトシくんは私がいらなかったかもしれないが
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何もヒトシくんの発言が全てじゃなかった。
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私が私を認めていれば
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私を認めてくれる人はきっといつか現れる。
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私を安っぽく扱う人の言うことなんて
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聞く必要なかったんだって今なら思う。
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今思えば、私の周りの人たちは
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「あなた、自分のことダメって思ってるのよね?」
「ダメって言って欲しいのかな?」
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と、私が無意識で思っていることを
私の代わりに代弁してくれてた気がする。
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そう思った時、初めて
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自分を否定してきた人たちに
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心から「教えてくれてありがとう」と
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感謝する気持ちが湧いてきた。
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比べるなら、他人ではなくて
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昨日よりも1ミリでも成長できた自分と比べて
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一歩でもいいから前に進んでいけばいい。
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他人と比べてしまった時は
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「ま〜た自分の値段づけをサボって、他人に決めてもらおうとしてたな」
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と思うようにしよう。
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自分のためだけじゃなくって、
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こんな自分を好きでいて
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「欲しい、一緒にいたい」
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と言ってくれる人のためにもね。